あなたの1票を、障害者たちに下さい。

いよいよ明日です、総選挙。
まだ投票先を決めていない方、投票に行こうかどうしようか迷っている方。あなたの1票を、障害者たちに下さい。(もちろん、比喩的表現ですが)
ぜひ、選挙に行ってください。そして、野党に投票してください。切に、切に、お願いします。

現政権は、選挙後の国会で「障害者自立支援法」を採決する予定です。この法律が可決されてしまうと、障害者たちの暮らしは、たちまち危機に陥ります。収入の保証もないのに、福祉サービスを受けるために多額の費用を払わなくてはならなくなるのです。
介助サービスを受けるのにも負担が増大し、授産所で仕事をするために収入以上のお金を払わなければならなくなったり、障害のある幼児が医療を受けるのに、多額のお金を払わなければならないことになります。障害者本人に所得がなければ、その家族が支払わなくてはなりません。
現在、障害者(特に重度障害者や知的障害者)の収入はかなり低いものです。幼い頃から障害を持っている人の場合は年金にも所得制限があり、家族と同居している場合は、家族の所得が約500万円ある場合(2人世帯の場合)、どんな重度障害者でも、年金自体がもらえません。家族の所得が398万円〜500万円の場合は、どんな重度障害者でも月額4万円。仮に満額もらえたとしても、月額8万円。バイトの学生にも及びません。
負担増が予想されるのにもかかわらず、障害者の雇用や収入は、ほとんど伸びていないのです。働きたい意欲があるのにもかかわらず、です。

授産所で働いたり、外出をしたり。生活に必要な介助サービス(排泄や食事の介助など、生きる上で欠かせないもの)を受けるだけで、年金がすべてなくなってしまう。それどころか、家族にお金を使わせることになる。お金を使わせたくなければ、介助の負担はすべて家族にかかってきてしまう。

自分が、障害者だとして、考えてみてください。私なら、家でじっとして、苦痛や不快を我慢していた方がいいと、思ってしまうと思います。「自立」とは、正反対の方向に気持ちが向かうのは、間違いありません。生きていることが申し訳なくさえ、思ってしまうかもしれない。
この法案を、「障害者『自殺』支援法だ」とまで、言っている人がいるくらいです。

自分が、障害者の家族だとして、考えてみてください。
障害を持つ家族が、憲法25条で言う「健康で文化的な最低限度の生活を営む」だけで、どんどん家族のお金が飛んで行く。お金を使わないようにしようとすれば、介助負担が家族をじわじわと苦しめて行く。
そういう状態で、障害をもつ家族を愛することができるでしょうか。今、介護現場での虐待が社会問題化しています。障害者たちは、幸せに生きて行けるのでしょうか。

現在、野党はほぼ障害者自立支援法に反対してくれています。(詳しくは[2005総選挙]私の選ぶポイントなどをご覧下さい)政権が交代すれば、障害者たちは、死なずにすむのです。

お願いです。あなたの1票を、障害者たちに下さい。