ヘルパーしていて

お久しぶりです。
ホームヘルパーの仕事も少しなれてきて、いろいろ思うこともあるけど書けない。守秘義務があるから。でもこれなら大丈夫だろうという内容で、すごくもやもやしたことがあるから、書く。
障碍者の方の送迎をするとき、同様に送迎に来てる親御さんや、他の事業者のヘルパーさんに会うことがある。親御さんたちは、事業者の情報収集に熱心なことが多い(私を含め)ので、できるだけ挨拶なんかはしっかりするようにしている。
先日、やはりお迎えに行った先で、ある女性に話しかけられた。私の会社の事務所はどこにあるのかと問われる。年格好、身なりからして、どうも親御さんっぽい。営業トークばりばりで、ざっと会社の説明をする私。でもなんか話の続きがヘン。ヘルパーの学校にはどの位の期間行ったのかとか、なんでこの仕事をする気になったのかとか聞いてくる。不審に思い、もう一度姿をよく見ると、胸に抱えた大荷物の下に、名札の紐が…。
ヘルパーかよ!?
つうかさ、名札は見えるようにつけにゃ意味ないだろ!? それにまずなんだその手の大荷物は。利用者さんになんかあったときに手ぇ出せないだろうがよ。
私は急に興味を失って適当な相槌をうっていたら、彼女は一人でなんかいろいろ喋りだした。驚いたことに、障碍に対する誤解や偏見に満ちた話が延々続く。まるで障碍を持っていることが、その家族が、悪いみたいに。
聞いちゃいられないと思ってやんわりと否定するも、頑として意見を曲げようとしない。しまいには「こういう仕事をしていると徳が積めるからね」とか言い出す始末。

レベル低っ!

徳ってなんだよそりゃ。Ultimaか。この程度の認識の奴に徳なんかたまるかよ。こんなとこで晒してる私にだってたまらないだろうけど、そんなこと構うもんか。
ホームヘルパーの勉強してたとき、障碍に関するカリキュラムがあまりに少ないのに驚いた。こういう認識のホームヘルパーがいるのも判らんではない。障碍者も、高齢者も、同じ社会の一員として楽しく心地よく暮らしていく手伝いを……なんてすべてのヘルパーが心から思ってるとも思わない。でも事業所も障碍者に派遣するならちっとは教育しろよ! 本人や親御さんの前で、ろくでもないこと話しかねないぞ!

少なくとも、私はこのヘルパーに蜜柑を支援して欲しくない。障碍への理解がないのだから、適切な支援ができるとは到底思えないからだ。結局名札は見えないままだったのでどんな事業所のヘルパーかは判らなかったけれど、みなさんも事業所選びには気をつけましょう、というお話でした。