美肌の秘密

ホームヘルパーの仕事をしていて、気がついたことをひとつ。あらかじめお断りしますが、あくまで、私が接した範囲内での話です。
障碍者の方達は、肌がきれいな方が多いように思う。女性はもちろん、男性でも、しっとりぷりぷりの、素敵な肌をしていらっしゃる方が少なくない。よく見ていると、特に身体障碍や知的障碍が比較的重めの方に、そういう肌をお持ちの方が多い気がする。
特にスキンケアを熱心にしていらっしゃる訳でもなさそうなのに(というよりは、ほぼノーメイクに近い)、なんでだろ? そう思っていたけれど、ヒントはすぐに見つかった。みなさん、とても色が白いのだ。
色が白い。つまり、紫外線にあまり当たっていない。すなわち、外に出る機会が少ないのだ。
それに気づいて、暗澹たる気持ちになった。
介護者の方は、がんばっていらっしゃる。私たちも微力ながら、できるだけ外にお連れして社会参加をしていただきたいと思っている。でも、やはり自分一人の力で外に出られないということは、大きな違いなのだと思い知った。
人の年齢は手に出る、なんて言うけれど、手もぽちゃぽちゃと柔らかい方が多い。指の根元にえくぼがあったりして。手も、荒れるほど使っていらっしゃらないということなのか。
肌の若さが、障碍者の方達の人生経験の幅の狭さを物語っているように思えて、せつなくなる。

少しでも役に立ちたいと思うと同時に、なんとかならんのか、と怒りに近い思いも感じる。福田新総裁は - 蜜柑とお茶漬けでも書いたけれど、今の政府は障害者自立支援法の見直しを公約にしている。でも全然審議が進んでいない。早いとこ、道筋をつけてもらいたいものだと思う。