猫の仔みたいに

息子は、多動がひどいというほどでもないけれど、やはり思ったようには動いてくれない。外ではがっちり手をつなぐ。つなぐというよりは、手首を掴む。普通につなぐだけだと、あっというまに手を振り切ってしまうからだ。
でも最近では手首を持っていても、護身術みたいに、上手に手を振り払って逃げてしまう。危ないので、とっさに首の後ろの服を掴む。猫の仔みたいに。

これが、困ったことに自閉症の「こだわり」になりかけている。
手をつなごうとすると、息子は手を振り払い、私の手を自分の首の後ろに持っていく。私が首の後ろの服を持つと、にこにこして歩き出す。

スッゲー、ヘン。

こだわりが強くならないうちになんとかしたいけれど、どうなるかなあ。誘いに乗らないように気をつけねば。