メガネメガネ

蜜柑は、メガネっこだ。幼児性遠視で、風呂とプールと寝る時以外、メガネを常用している。

蜜柑を保育園に迎えに行って、驚いた。メガネを掛けていない。
「あんたメガネどうしたの」「蜜柑くんメガネメガネ」「まさか壊したんじゃないでしょーね」いつもは、蜜柑には言葉を選んで声をかけているつもりだけれど、つい立て続けに言葉が出てしまう。だって蜜柑のメガネは高いのだ!! 我が家は3人揃ってメガネさんなんだけど、その中で一番高価なメガネを、蜜柑はしている。次は夫。一番安いのが私。メガネの度の順番と一致しているとも言う。

教室から出てきた蜜柑。手には、まっぷたつに折れたメガネ……

あぁ〜〜、やっちゃったわね……(とほほ)

先生に聞くと、特にメガネで遊んでいたりぶつかったりお友達に触られたなんて様子はないようで、おとなしく、折れちゃったメガネを、先生に見せに行ったらしい。見せてもしょうがないんだけどね、そんなことは蜜柑には判るまい。
先生私に平謝り。「でも多分金属疲労からしょーがないですよ〜」と言う私の目はうつろ。このメガネを作ったのはたった4ヶ月前、おまけに、レンズが傷だらけになってしまったので、レンズだけ交換してまだ半月もたっていないんだぁぁぁぁぁぁ!! 泣ける。少なくとも先生のせいではないので、「だいじょぶですだいじょぶです」と言う私。蜜柑は叱られるのかしらと思っているのか、上目遣いに私を見ている。先生に見せに行ったあたり、わざとではあるまい。「大丈夫だよ、メガネ屋さんに直しに行こうね」慰める。給料日直後だ、なんとかなるじゃろう!
先生曰く「メガネがなくていつもと違うせいか、しょげちゃったのか、しばらくしくしく泣いていました」とのこと。目がいい人には判らないかもしれないけれど、いつもかけてるメガネがないって、すっごく違和感があるものなのですよ。自閉症の子にとっては、めちゃめちゃに混乱することに違いない。けど、よく持ちこたえたね。おっきなパニックになってもおかしくないところなのに。よく頑張ったよ、蜜柑。

という訳で、いつもお世話になっているメガネ屋さんに直行。馴染みの店長さんに事の次第を話して、同型の色違いのフレームに、レンズを入れ替えてもらいました。よかったよかった。お代を払おうとしたらば、「壊れるのが早すぎるんで、メーカー保証でなんとかなると思いますよ」と言われ、無料になりましたです。ありがたい! 持つべきは馴染みのメガネ屋さん。ありがとうありがとう。
帰ってきた夫は「あれ?どしたのメガネ」さすがにメガネは顔の一部、気が付くわな。フレームの色が変わったおかげで顔の印象が変わって、ちょっと楽しい気分。かわいくなったかなー。

↑親バカなんで、ほっといてやってください(笑)