コップの向こうに

今日、お昼ご飯を外で食べた時、蜜柑は妙に水ばっかり飲んでいた。飲む時は必ず、その店の紙ナプキンをテーブルの上で片手に持っている。あんまり水ばかり飲んでいるので、なかなか食事が進まなくてちょっと叱ったりして。でもまぁなんとか食事を終えて、出ようか、ということになった。
私も喉が渇いていたので、出る前にと思って水を飲んだ。蜜柑の紙ナプキンの持ち方が気になっていたので、試しに同じように持って、飲んだ。

これかぁ!!

コップの底から紙ナプキンに印刷されている、店のキャラクターの絵が見える。水の屈折率の関係で、水の量が変わると見える位置や部分が変わる。コップを口から外すと、元に戻って見える。
「これは楽しいわ……」
夫に、蜜柑が楽しんでいたことの真相を話すと、大いに納得。「なるほどね」
やっぱり、目の付けどころが違うなあ。好きなハンバーグも、蜜柑にとって面白いものを見ることには、かなわないんだ。自閉症児は目の付けどころ、興味の持ちどころが違うんだなぁ。なんか、妙に納得した出来事でした。