「光とともに…」ドラマ化


光とともに…」(ISBN:4253104339)という漫画がある。自閉症の子を持つ母親が主人公で、自閉症の子を持つ母親のバイブルとも言えるような作品だ。
今月号の掲載誌「for Mrs.」を読んだ所、どうも日テレ系でTVドラマ化が決定したらしい。うれしいニュースだ。

自閉症についての、どんなにいい本を薦めても、読んでくれる人は少ない。
光とともに…」の漫画なら、多少は読んでくれる人がいる。でも、とても少女漫画的な絵柄だし、漫画としては厚い方なので、抵抗感を示し読んでくれない人も少なくない。
しかし、TVの威力はすごい。少し前、自閉症を取り上げたドキュメンタリーを確かその日テレ系で放送したとき、あまりの反響(見たわよ、という知り合い方々からの反応)に驚いた覚えがある。

こんどは、ドラマだ。我々がよく接する、お友達のお母さんがたや、ご近所さんなどにも、気軽に「見てね」ということができる。毎週やってるんだから、チャンスは桁違いだ。漫画も相当に感動的な内容なので、きっと泣ける作品になるにちがいない。自閉症の近くにいる人たちみんなが、このニュースに「やった!」と思うと思う。

ぜひとも、かんばって製作してほしい。自閉症のことを、世間の人たちに正しくわかってもらえるような作品にしてほしい。できれば、人気の俳優さんを使って、いっぱいの人に見てもらえるようにしてほしい。

そう、日テレに言いたいと思ってHPに行ったけど、まだそのニュースのかけらも出ていなかった。なので、どこに意見を書けばいいのかよく判らなくて、すごすご立ち去った。残念。適当な掲示板に書けばよかったのかなぁ。

一つ心配なのは、主人公の子どもである、自閉症の子役の演技は大丈夫なのかなぁということだ。自閉症の子の視線と言うのは、ちょっと独特で、普通の子では真似が難しい気がする。だからといって自閉症の子を使うと、演技の指示にどのくらい従えるのかと言う疑問があるし。
今までも、「光とともに…」をドラマ化してほしいという話題は何度かネット上に登ったことがある。でもこのあたりがクリアできるかと言うのが、多くの人の疑問だった。

だけど、ぜひがんばってほしい。おねがいします。「光とともに…」のドラマ化は、自閉症の子や、その親にとっての、「光」であると思うから。