第4話を見て

すっごく遅くなってしまいました。休みの日って、主婦にとってはあんまり休みでないので(へんな言い方ですね)、なかなか更新できませんでした。ごめんなさい。

今回も、光くんの成長が細かく描かれていて、面白かったです。声かけがなくても学校に行けるようになっていたり、「ひかるのいえ」の屋根がなくなっていたり、音楽の時間に教室にいられる時間が長くなっていったり。一歩一歩着実に成長していて、ドラマと判ってはいても、見ているこちらもうれしいです。
声かけがなくても学校に行こうとするのは、多分テレビ番組のタイミングと学校へ行く時間が一致したんでしょうね。ウチの息子・蜜柑も今、同じ状態です。特定の局のアイキャッチを合図に、立ち上がってテレビを消して、「え・ん」(保育園のことらしい)と言って鞄を持って…。私の方が慌てているくらいです。エライもんだなぁと思いますが、そのアイキャッチを見る前にこちらがテレビを消してしまうとさあ大変、大騒ぎになります。アイキャッチを見る流れになっちゃっていて、本人の中で変更が難しいみたいなんですよね。
音楽の時間については、はじめは多分音が不快だったんでしょうが、里緒先生のかわいい絵で歌詞を把握することで、歌の間は座っていることができるようになった、ということでしょう。一曲終わった後にも何かがあって、チャイムが鳴るまではなにがしか続いているんだよ、ということを提示して判るようにすれば、チャイムまで座っていることも、これからきっとできるようになると思うんです。ほんと、一歩一歩ですけどね。


今回は、わたるくんとの交流がとてもうまく行って、見ていてほっとしました。障害児学級と普通学級の交流はとてもいいことだと思いますし、障害児の親としてはどんどんおこなって欲しいとは思いますが、必ずしもうまくいくわけではないようですから…。
ドラマでは、わたるくんの頑張りとともに、それ以上に大人たちが頑張っているところをきちんと描いていたのが、とてもよかったと思います。
障害のある子とない子を一緒に行動させると、どうしても障害のない子に負担が大きくのしかかります。親や教師は、義務や仕事で障害のある子に関わりますが、子ども同士はそうではない。あくまで、子どもの好意でやっている訳です。だから、好意を無にするようなことがあってはいけないと思うんです。多少なにかあったから(障害のある子が転んで怪我したとか)と言って、関わってくれている子どもを叱責したりしてはならないと思うし、逆に関わりの中で子どもの心や体が傷付いたりしたら(障害のある子が協力してくれないとか、障害のある子には他傷をするタイプの子もいますから)、十分に気を配り、子どものケアをしてあげなければならないと、私は思います。双方の子どもが「イヤだ」と言える環境を、作ってあげることが必要だと思うんですね。
多分、大人がやっちゃった方が数倍楽なくらい、大人が気を配って手回しをして、それでやっとうまくいくようなことなんじゃないかと思うんですよね。息子にいろんなことを自分でさせようとしていて、日々そう思いますから。
ドラマでは、わたるくんは「もうヤダ!」と言っていました。でも里緒先生は、「イヤだ」と思うわたるくんの気持ちを否定することはありませんでした。反対に協力を「お願い」していました。子どもの気持ちを尊重し、わたるくんが協力してくれるのを待つ姿勢でした。また、校長先生がトマト大作戦のために蛇口を一生懸命取っている姿を見て、「その都度自分が蛇口を開ける」と言う姿勢を見て、わたるくんはまたがんばろうという気持ちになれたんでしょう。思うように動いてくれない光くんにがっかりしたわたるくんを、担任は無言でなぐさめていました。トマトの看板や歩く道筋をしめす白線も、先生たちが頑張った証拠として、わたるくんには写ったんではないでしょうか。

あのドラマを見て、安直に子どもに障害児の世話を押し付ける風潮にならないように、願います。大人が楽して、子どもに負担を押し付けようとしても、きっとバレます。「なんでオレが」って気に、きっと、なる。楽なことではないことは、大人が一番よく判っているはずです。

ちょっと偉そうなこと書いてしまいましたが。


あとは、そうですねー、やっぱり東夫妻はいっぱい謝っていましたね〜。工事現場の人に、最後まで授業にいられなかったと言う音楽の先生に、萌ちゃんのママに、トマト大作戦を見守るみんなとわたるくんに。でもあの場面に居合わせたら、きっと私もあのくらいは謝るだろうな〜。第3話の感想でもちょっと書きましたが、なんだか、あやまり人生って感じですね〜。でもそれでうまくいくなら、私は全然苦じゃありません。東夫妻もそういう気持ちなのかな、とちょっと思って見ていました。


それから、萌ちゃんのママが呼び出されたときの、光ママとの装いの違いがちょっと切なかったです。萌ちゃんママは、ばっちりメイク、オシャレな服。光ママはすっびん(っぽいメイク、なんだけど)に普段着でした。
光ママは、毎日、学校に光くんを送り迎えしています。学校の方針や、通学路の安全さにもよるようですが、障害児学級の子どもは、親が送り迎えすることが少なくないようです。普通、小学生は自分で登下校しますよね。障害児の場合は必ずしもそうではないんですよ。
光ママにとっては、学校は行動範囲で、日常生活の場なんですよね。でも萌ちゃんママにとっては、学校は特別な場所だ、ということが表現されていたように思います。まぁ「気取った人だ」という演出でもあるんでしょうけれども。
将来おそらく、学校を行動範囲にしなければならなくなる親としては、ちょい切なかったですね。

「この学校は光くんのためだけにあるみたいですね」と萌ちゃんママは言っていましたけど、あれはどうおさめるのかなぁ…。原作だと、光くんだけでなく、みんなが特別、という感じでおさめて行くんですけど。そこまでいくのかどうか、楽しみです。
来週からは琴美ちゃんが活躍するようですね。これも楽しみです。

あ、そういえば、以前にこういうことを書きましたが、慎んで訂正します。美羽ちゃん役は、琴美ちゃんですよね。小学校からのドラマにはなっていますが、光くんはしっかり原作の光くんのポイントを押さえていて、安心してみていられます。来週は光ママの葛藤があるようで、葛藤のさなかにいる私としては、参考にしようと待ち構えているところです。