第5話を見て

今回は見ていて、とっても切なかったです…私も、ちょうど幸子さんと同じような気持ちでいるもので…。

息子・蜜柑は、特に得意なこともない、ふつ〜の子どもです。自閉症だけど。いや、知的障害もあるから、普通以下なのか(とほほ)。だから、私自身他の子どもさんに対して、「すごいなぁ、いいなぁ」と思うことがしばしばあります。他の自閉症のお友達に対してもね。
自閉症の割には愛想がいいので、蜜柑はどっちかといえば琴美ちゃんタイプ。でもお絵書きは光くん以下だしほとんど喋れないし、パズルもできないし。ドラマにさえうらやましさを感じます。虚構だと判っていてもね。

どんな親でもそんなもんなんだ、他の子と比べていろいろ思ったりするんだ、ということは頭では判っているんだけど。でもなんかの拍子にそう思いはじめると止まらないんですよね。こだわりになってるもの隠して、他のことさせてみようとするの。でもできないから私も子どもも余計イヤになって。幸子と全く同じですね。
冷静になってみれば、「そういえばこういうこと言うようになったなぁ」とか「こんな字も読めるようになってるわ」とか、「こんな遊びができるようになったんだ」とか、以前の蜜柑と比べると、うんと成長していることに気が付くの。なーんだ、他の人と比べたってしょうがないじゃん、こんなに成長してるんだからよかった! って思い直す。

それの繰り返しですね〜。ほんと、繰り返しです。前向きにありのままを受け入れなきゃと思ってはいるんだけど、なかなか…。

でも、みんなそうなんだよな、と思うだけでも、気は楽になります。自閉症の子の親だけの悩みじゃない、ってのは、なんというか、心強い気分。同じ悩みを持つ人が少ない、相談相手が少ない、ってこと自体が、障害を持つ子の親の大きな悩みですから。


子どもに障害がある、って判った時、この世の中で自分がひとりぼっちになった気がしました。すごく泣き悲しんで、この気持ちを、誰に相談すればいいんだろう? 誰が助けてくれるんだろう? そう思ったことを覚えています。
周りは、障害のない子の子育てをした人ばっかり。親も兄弟も祖父母もおじおばも友達もみ〜んな。悩みを話しても、求める回答が返ってこないことは判っています。これからどうしよう、と、ちょっと途方にくれたものです。今はもうお友達いっぱいで、相談相手には事欠かないですけど。

相談相手がいる、愚痴る相手がいる、ってことは、とても大切なことだと思うんですよ。話せば楽になることもあるし、ためになる返事が返ってくるかもしれないし、何より気晴らしになるし。イライラしていると、子どもに伝わりますから。それが自閉症の子であっても、です。私がイライラしてると、蜜柑の調子がどんどん悪くなるんですよね、不思議なくらいに。
幸子さんは、里緒先生だけでなく、もっとお友達をいっぱい作るといいんじゃないでしょうかね〜。
それから、萌ちゃんママも。あの状態では、いかん。

萌ちゃんの親父には、ほんっと腹が立ちます! 「こっちこそ離婚だ!」って言うな私なら。何様のつもりだ!

「子育ては母親の責任」って話、自閉症の子の親の間でもよく聞くんですよ。それで離婚した人や離婚しそうな人を何人か知っています。そういう男が自閉症の子の父親になった場合、障害を受け入れないことがちょいちょいあって、「お前の育て方のせいで」「オレは知らん」「体裁が悪いから療育には行くな」なんて話まで聞いたことがあります…。

あんたの子でもあるんだぞ!!

マジで怒鳴りつけたいです。お友達のダンナに…。


第6話は迷子の話ですね。きっと平常心では見られないでしょう…ほんと、よくある話なんですよ。今からどきどきです。

亀のシーンと予告を見て、校長先生と里緒先生のこれからが気になってしょうがない私です。ドラマではそんなとこまで行かないと思っていたので…(思わせぶり)。目が離せません。