第7話を見て

今回は割と冷静に見ていられました。「あるよなぁこんなこと…」って気持ちでした。つい、子どもにがんばらせようとしてしまうんですよね。

自閉症の子どもにとって、イベントごとっていうのは、鬼門であることが多いように思います。
いつもと違うことをいろいろ要求されるけれど、そもそもいつもと違うことっていうのが自閉症の人には苦痛だし、何のためにやらなきゃいけないのかもよく判らないし、他人にいいかっこを見せようという気もあまりないので熱が入らないし、でも周りはがーがー言うし。本人にしてみれば、いいことってひとっつもないのかも知れません。
息子・蜜柑は割と褒められ好きなので、おだてあげるとそこそこのことをやってはくれますが、そんなにうれしそうではないです。練習で上手にできていても、本番でうまくできることってあんまりないですから(練習以上にいつもと違う環境になるからかも)。最近では、こっちもかなり諦めが入った状態でイベントに臨んでいるように思います。期待すればするだけ、がっかりするので…。
でも、「たいしてできないだろうなぁ」と思って臨むと、思ったよりもちゃんとできていたりして。そのときは素直に喜んでおります。所詮はみんな、親バカってことなのかもしれませんが。

でも以前はやっぱり、幸子ママのように、いれこんでがっかりして、ってのの繰り返しでした。お御誕生会、運動会、旅行、遊園地、近くの公園へ行くことでさえ。こちらが期待しているほど子どもは喜びませんし、みんなと同じようにも全然できないし、あげくパニックまで起こす始末。「いつもと違うこと」は、この子に取って苦痛なのだ。そのことを実感するまで、「もうな〜んにもしてあげたくない」って気分に、しばしば陥ったものです。

でも今になってみると、なんであんなに子どもが喜ぶこと、がんばることを期待しすぎていたんだろうな、と思います。こっちの価値観を押し付けていただけで、自分の子どもがほんとにうれしいと思うこと、やってみようと思うことを判ろうとはしていなかったな、と。日々の暮らしの中で、子どもが楽しそうにしている様子をよく見て、何を楽しいと思っているのかに気付いていれば、あんなパニックも起こさずいろいろな行事に参加することができたのに。
そんなことを思い出しながら、ドラマを見ていました。

次回は、いよいよ運動会本番ですねー。スタート地点で手をこすりあわせている光くんの手つきは、蜜柑にそっくりです。ほんとあの子役さんは上手ですね〜。どんな運動会になるのか、楽しみにしています。