運動会たのしかった?

さて、運動会も無事に終わりました。当日と昨日は私の方に疲れがでて(としより)、早寝してしまったのでご報告が遅れ、申し訳ありません。
課題の「たのしんでできること」は、なんとかクリアできた模様です。しじゅうにこにこして、楽しそうでした。まずはよかったよかった。
競技や演技の出来はね、あまり期待していなかったんですけど、予想していたよりはできていて(あまり期待しないよう心掛けていたのもあるんですが…)、親子とも満足いく結果になったのではないでしょうか。
運動会の歌は、家ではでたらめながら歌っていたんですが、本番では歌えず。どうやら、みんなと同じスピードでは口が回っていなかったらしくて。蜜柑の歌しか聴いていなかった私は、他の子の歌を聴いて、こんなに早いテンポの歌だったんだー、とびっくりしました。
全員での体操(というか、踊り)は、びっくりするくらいできていて、うれしい驚きです。まぁ、他の子みたいに切れのある動きにはなっていませんが、年長さんの見本を見て、それらしく踊れていました。夏祭りのときの盆踊りは、あー、まわっているなー、手を振っているなー、なんて感じでしたが、今回はしっかり「踊り」に見えていたので、進歩がうれしかったです。
個人種目のなわとび、鉄棒、跳び箱も、みんなと同じにとはいかないまでも、その種目が苦手な子くらい(よりちょい下手くらい、かな?)のレベルでできていて、わたくし感涙ものでした。あんなにいろいろできるようになっているとは思わなかった。かけっこもちゃんとゴール方向に向かって走れました。玉入れは、玉を投げられず(ものを投げるのに苦手感があるためと思われる)玉を持ってはしゃぐばかりでしたが、本人楽しそうだったので、よしとしよう。

健常のお子さんをお持ちの方には、期待の基準が低すぎるように思えるかもしれませんけどね(汗)。もともと大勢の人が苦手な蜜柑が、自分の普段を出せた、というだけで大成功、そう思っています。

それもこれも、まだ「勝負」というものが判っていないからなのかもしれません。自閉症の子の場合、「勝負」という概念が判ってくると「勝たなければいけない」という思いから「勝つ」ことがこだわりになってしまい、負けるとパニック、などという話をよく聞きます。蜜柑にそこまでの認知が育ってくれるかどうかはなんとも言えませんが、そう言う日も来るのかもしれないな、と覚悟だけは、しているところです。

運動会の後、蜜柑に「運動会たのかった?」と聞いたら「たのちかた」と言っていました。単なるおうむ返しなんでしょうが、表情は明るかった。「蜜柑は楽しかったのだ」、ということにしておきたいと思います。