おかしくない?青少年白書

今日の新聞読んで仰天した。2006年の青少年白書が閣議で報告されたニュース。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060627-00000072-kyodo-pol


特にこの部分、注目してください。

白書は児童虐待が子どもに与える深刻な影響について「発達障害や情緒、行動両面の問題を引き起こし、子どもの一生涯に影を落とす」と分析。

発達障害」って、先天的なものだと、私は認識していたんだけど。違うのかな? ちなみに、


はてな」の解説=発達障害とは - はてなキーワード
Wikipediaの解説=発達障害 - Wikipedia


どちらも後天的要素はないように読めるんだけれど、白書に関するこの記事だと、児童虐待が原因で発達障害になる、と読めてしまう。
発達障害児童虐待の高リスク要因となるというのは杉山登志郎先生の研究でも発表されているように理解できる話なんだけど、その逆ってのは、聞いたことがない。発達障害児童虐待という可能性はあっても、児童虐待発達障害というのは、おかしいでしょ。少なくとも、先天的発達障害を持つ本人や家族にとっては、カチンとくる書き方であるのは間違いない。
青少年白書そのものは、まだWebには上がっていないみたいで全文は読んでいないから断定は避けるけれど、ちょっと注目したい事柄ではあります。ホントに白書に記事通り書いてあるのなら、もの申さない訳には参りませんので。
児童虐待について「早急に取り組むべき社会全体の課題だ」という、白書全体の趣旨には大賛成なので、念のため。

追記:AFCP先生(http://homepage3.nifty.com/afcp/B408387254/index.html)にコメントをつけていただいたことで、話題がかなり膨らみました。ありがとうございました。ぜひコメント欄もあわせてお読みくださいね。