スーパーテレビを見て

一昨年放送された番組の続編といえる内容でしたね。前の時から思うと、とりあげられている子どもたちの成長ぶりが、うれしかったです。今回初めて見た方、障がいを持つ人が回りにいない方には、その伸びが分かりにくいかもしれませんけれど、ね。二人ともほんとに成長していて、私も将来に光が見えたように思います。いろんなトラブルはあっても、少しずつだけれど、歩みを進めていっているんだもの。
「大変だなぁ」という感想を持たれた方が多いんでしょうけど、その中に、きらっと光る喜びや楽しみを見つけながら、私たちは日々生活しています。昨日は言えなかったことが言えるようになったよ、明日には言えないかもしれないけどね、きっとまた言えるときがあるよ。今日はいつもと違うことがあったけれど、パニックを起こさずにいられたよ。明日はパニック起こしちゃうかもしれないけれど、でもまたきっと起こさずにやりすごせるときがくるよ。進んだかと思えば戻り、でもまた少しだけ進み、戻り、その繰り返し。でも、1年前、2年前と比べると、確実に進んでいる。それを素直に喜びたいです。

自閉症についての説明も的確で丁寧で、とてもよい作りの番組だったと思います。社会の問題(親にあまりに過大な負担がかかっていることへの警鐘とか)も取り上げていてくださって、ありがたいです。私らが役所に要望出すより、テレビの一言の方が影響を与えること、よくあるので(悔しいけれど)。養護学校を出た後のことを考えていらっしゃるところは、実に身につまされました。障がいのある人の居場所がほとんどないんですよね、今の社会には。不況のせいもあり、雇用も限られていますし(これは障がいがなくても同じですけどね)、作業所を立ち上げることになるんでしょうか。大変だろうなぁ…会社作るみたいなものですからね。今から心配しはじめているところです。

多くの人が見てくださったのなら、いいな。見てくださった方たち、ほんとうにありがとう。私たちは、これからも、がんばり続けます。願うのは、がんばらなくても暮らせる世の中が来ることなんですけど、ね。